白い紫陽花の着物で、平和を願い「まっ黒なおべんとう」
- 勝千代 木村
- 2023年11月14日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年11月16日

広島へ修学旅行に行く生徒さんに向けて、浪曲「まっ黒なおべんとう」を口演させていただきました。終始、真剣な面持ちで聴き入る生徒のみなさん。終演後の代表の生徒さんの言葉に、私が感動いたしました。
この浪曲を口演し始めた頃は、やはり、残された者の悲しみや憤りを強く感じて表現しておりましたが、回を重ねる毎に、地割れ芋を掘った後に、白い紫陽花を植えた滋くんのお母さんが、毎年、毎年、その白い紫陽花の株が増えて行き、畑一面に広がり紫陽花の花々が咲き乱れる。決して、忘れる事などなかった姿が浮かんでくるのです。それでも、生き残った家族と共に懸命に生きて行く。忘れる事など出来ない思いを、紫陽花に託し、生きて行く。愛ですね。そんな思いが、白い紫陽花に込められていると感じて、この浪曲を口演する時には、白い紫陽花の着物を着ております。
今や、多くの人が国外から訪れます。原爆ドームを見た時に、焼け跡から立ち上がった広島のその姿を見て、平和を築いていくとは、どの様な事であるか、それぞれに思いを馳せる事でしょう。
例えば、ハロウィン🎃があると、昔は、ハロウィンはなかったなぁと思うのですが、お若い方々は、とても楽しんでいらっしゃる。様々な国のその様々な文化を知り、受け入れ、楽しみ、理解し、それが平和である事であるなぁと思う次第であります。
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