浪曲十八番上野原市秋山の民話より「姥捨山」
- 勝千代 木村
- 2024年5月13日
- 読了時間: 3分
浪曲十八番上野原市秋山の民話より、「姥捨山」お聴きいただきありがとうございます。このお話は、私の故郷である山梨県上野原市の秋山地区の学校にて、「お家の人に地域に残る昔話を聞いておいで」と夏休みに出された宿題から集められたそのお話を一冊にまとめたものです。「姥捨山」のお話は、私も子どもの頃、昔話で読んだ事がありました。長野県にも「姥捨」という地名がありますね。実は上野原市の秋山地区にも「姥沢」と言う地名があるそうです。「60歳以上は山に捨てる」なんて、今考えると恐ろしい話ですが、飢饉の時には「親捨て、子捨て、妻離散」であったことが書物に記されており、飢饉のときには、こうしたお触れが各地に出されたのかもしれませんね。
上野原市では、天明の飢饉の時に、人々を救った名代官「中井清太夫」という人が祀られた「芋大明神」があります。芋の作付けをする事で、人々を飢えから救う。私はこのお話に心を動かされ、初めて地元の上野原のお話を浪曲にいたしました。
また、飢饉の時に人々を救うために立ち上がった義民「犬目の兵助」と言う方もいます。平時であれば知識人として、平和に暮らしたであろう兵助が、時代の波に翻弄されたこのお話も、やはり心を動かされ、浪曲にさせていただきました。
そして、此度の「姥捨山」も、やはり子を思う親の心に心動かされ浪曲にさせていただきました。このきっかけになったのも、やはり飢饉でしょう。何の力も持たない親想いの息子が、どうしても親を捨てられずにいたものを、何故かお上のお触れで、呼び出され、無理難題を投げかけられる。なぜ、お上はお触れを出したのでしょう。私はこう思います。もしかしたら、お上は、「60歳になったら男も女も山に捨てる」と言う口減らしに賛成していなかったのではないでしょうか。それで、無理難題を出し、年配の方でなくてはわからないような知恵の必要な難題を吹っかけたのではないでしょか?まんまと引っかかって、一人の息子が難題を解いて行きます。誰も解けないこの問題を次々と解決したその力は、口減しするべく捨てられたはずの母親の知恵だったとわかった時に、居並ぶ家臣達を納得させて、日本全国へお触れの撤回をさせたのではないのかなと思っております♪親想いの息子と、自ら進んで山へと誘う母の愛にもぐっときます。
奇しくも母の日を迎えた翌日に、この「姥捨山」をお聴きいただけた事も、偶然と申しましょうか。必然と申しましょうか。お話に誘われて語る浪曲師でありたいです。
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