浪曲十八番「まっ黒なおべんとう」ご視聴ありがとうございました。
- 勝千代 木村
- 2023年8月15日
- 読了時間: 1分
更新日:2023年8月17日
「放送は、終戦記念日の前日です」この演目をご依頼いただき、まっ先に、原作の児玉辰春先生の奥様にご連絡させていただきました。「主人がどんなにか喜ぶことか」と、仰っていただきました。このお弁当箱に込められたお話を、伝えなければと絵本になさった児玉先生。その絵本を手に取り、伝えなければとバトンを受け取り浪曲にさせていただきました。
放送を聴き終わり、しばしぼうっとしてしまいました。この演目をこの終戦記念日の週にご依頼いただいた事が有り難く。
ラジオ放送。このラジオ放送の戦時中の在り方が、奇遇にもその夜、NHKドラマで放送されました。戦意高揚、プロパガンダ、ドラマティックに戦況を伝え、また、戦況が悪くなっても、言葉巧みに表現し続けた事。徴兵を免れていた学生までもが学徒出陣となり、多くの学生が出陣する様を放送。そして玉音放送からの終戦。ラジオの悲しい歴史。
このラジオという電波に乗せて平和を願って口演させていただきました事、私にとっても、本当に有り難い事でございます。放送当日は、丁度、児玉先生の月命日との事でございました。先生にも届きましたでしょうか。そして、多くの皆様に届きます様に。

留言