泉岳寺浪曲会へどうぞ!
- 勝千代 木村
- 2024年3月16日
- 読了時間: 1分

浪曲と言えば、義士伝。これは、桃中軒雲右衛門先生が、九州を巡業しながら、作り上げていった浪曲の演目。豪華絢爛な、金屏風に、松の盆栽、総髪で黒紋付、「不弁!」と発したその後、唸る「南部坂雪の別れ」両脇には、「武士道鼓舞」と墨書きされた垂れ幕。まさに、浪曲黄金時代の幕開け。
無念にも主君を亡くした赤穂浪士たちの討ち入りに、それぞれのドラマあり。年末には、私も長〜いドラマよく見ました。その、四十七士が祀られる泉岳寺での浪曲会は、まさに、聖地巡りとも言えます。歴史ある御門をくぐり、早目にご来場いただけば、併設された資料館を見学する時間もございます。また、所縁の墓所に手を合わせ、その所縁の物語を浪曲で楽しむ。この四十七士をどの様な処遇にするのか、意見が真っ二つに別れたそうでございます。江戸庶民たちは、「天晴れ!」とその心意気を褒めそやす一方、幕府の方では、彼らに切腹を命じ、江戸幕府は、そこから文治政治へと舵取りを切ります。この赤穂浪士の物語は、江戸幕府の在り方に、大きな転換期となった事件でもありました。
四十七士を祀る泉岳寺。浪曲の前には、読経もございますので、これよりご参加いただき、思いを馳せながらの浪曲をゆっくりご堪能いただければ幸いでございます。
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