NHKラジオFM「浪曲十八番」の収録に行って来ました!
- 勝千代 木村
- 2023年7月27日
- 読了時間: 2分
ラジオで浪曲が聴くことが出来る番組「浪曲十八番」は毎週月曜日午前11時25分~50分まで。8月14日(月)に放送いただきます。「まっ黒なおべんとう」をとご依頼いただきました。
原爆資料館に現在も展示されている誰もが知るこの弁当箱のお話は、原作者の児玉先生が「このお話を伝えなければ」という思いで絵本にされました。そのバトンを受け取り、私も浪曲にて伝えたいと語らせていただいております。
この演目を初めて語らせていただいたのは、2013年の夏の企画公演のことでした。語らせていただくようになり、かれこれ10年。当初の演目内容と現在の演目内容では、やはり台本に何度も手を入れ、現在に至っております。以前、甲州市の原爆展にて口演させていただいた折に、当時の原爆資料館の館長とお目にかかる機会がありました。後日、いただいた一冊の本と雑誌の読み抜きのコーピーの資料。その中にあったお弁当箱を寄贈された当時のお手紙。この手紙を読み、胸もつぶれんばかりの思いでございました。その後、その手紙の一節を節の中に入れさせていただくようになりました。そして、白い紫陽花の場面も。
このお弁当箱につまった思い。只々、悲しいお話だけではない。親子の温かさや、当時の暮らしぶり。修学旅行に行く生徒さんに向けて浪曲を口演させていただくときには、40分のバージョンで語らせていただいております。昨年、広島工業大学にて語らせていただいたときも40分。定席では30分。今回のラジオ収録では23分。言葉を精査して精査してようやく23分。どうか、皆様に伝わりますように。
90年は草や木が生えないだろうと言われた広島。それが、今や緑が蘇り復活を成し遂げている。今年は、広島サミットで、第二次世界大戦に参戦していた国々の首相がともに手を取り合い、平和記念公園を訪れ献花をした。大きな出来事だったと思います。手と手を取って平和への道へ。

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